ヘルパーという言葉を発明したのは誰だろう？
ヘルパーという言葉を発明したのは誰だろう？
便利な響きではある。能動者として他者を助けてあげるという意味の言葉として成立している。
そもそもヘルパーというのは和製英語なのであろうか？
さて、介護である。
奉仕という概念が自己犠牲、自己を顧みぬ精神を意味するのであるとしたら、それは能動的なものとは言い難いのではないか？
奉仕と福祉というものは一線を分けて考えるべき性質のものであるのか？
なるほど、それはアイロニーである。いずれにせよ、判断に迷う問題ではないか。
そういった精神に憧れを持つ反面、絶対的な拒絶反応も人並みには持ち合わせているつもりである。
しかしながら、異動という一大転機に直面した時、私自身はそうなるかもしれないという漠然とした不安のような覚悟のような曖昧な気持ちを抱かずにはいられなかった。
実際に異動してからのスケジュールや目的地から目的地への移動に伴う疲労というものを意識した時に、自嘲気味かつ自虐的なネタとして自分は移動先の人柱になるのだ、と考えたりしたこともあった。
私のこの意識は能動的なものではない。
現実というものをあるがままに受け入れ、流れに身を任せた上での意識に過ぎない。
ヘルパーというものはそのようなものではないはずだ。
あくまでも主体的で能動的な行動者として定義された言葉だという印象を私は受けている。
文責 狭島 粉太郎
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