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介護コラム

認知症の介護の手引き

認知症…、介護施設や病院などに勤務する人以外は、実際にどんな病気なのか想像しづらいですよね。テレビで体験談などが紹介されているのを目にし、不安になってしまうかたも多いでしょう。しかし、認知症の症状の出方は一律ではありません。人により、進行具合により、病気によりさまざまで、昨日までなかった症状が突然見られるようになることだってあります。身体が痛い、ケガをした、などの症状は、誰もが病気だと認識するでしょう。でも、認知症は、症状が言動になって現れます。ですから、初めて対面すると「何だかおかしいことを言う、おかしな行動をする、おかしな人」と誤解されてしまうこともあります。家族であっても、病気という認識がなければ、「なんでこんなことをするんだろう」と悲しくなったり、イライラしてしまうことだってあります。認知症は、誰もがなりうる病気です。きっと、今回ご紹介するポイントを知っておくと、大切な人が困ったときにアドバイスしてあげれたり、いざ介護をする時にも役立ちますよ。

認知症とは?

 認知症って聞いて、どんなことを思い浮かべますか?実は、認知症に携わる仕事をしている人にこの質問をしても、きちんと言葉にして言い表せる人は少ないんです。もちろん、介護の仕事をしている人たちはプロですから、関わりかたなどのコツは経験や勉強から身につけています。

 認知症とは、何らかの病気によって、脳に器質的な変化が生じたことで、理解力や判断力が低下し、日常生活に支障をきたす病気です。「認知症って、忘れてしまう病気のことでしょ?」って言う人、半分は正解かもしれませんが、これでは老化による物忘れとごちゃごちゃになってしまっています。

 認知症は、脳の変化によって、日常生活を送ることが難しくなる病気です。あまりピンとこないかもしれませんが、私たちの生活って常に認識や理解、判断の連続です。たとえば、朝起きたとき、私たちはいつも通り、トイレに行ったり、歯をみがいたり、朝食を作ったりしますよね。

 これって、“今いる場所”は自宅だと分かったり、“今は朝”と分かったり、トイレの場所や、排泄の動作が分かったり、調理のしかたが分かったり…そして、分かることで適切な行動に移せるんです。認知症になると、たくさんの“分かる”ことに時間がかかったり、難しくなることで、日常生活に支障をきたすんです。

認知症の介護の仕方

 認知症のかたに接するとき、何が難しいのか、どんな手助けが必要なのかわかりにくいかもしれません。時には、介護する人に対して抵抗することだってあります。認知症のかたの介護をしていると、できないことに対してイライラしてしまうこともあるかもしれません。また、できないことに対して、どうしてできないのか問いただしてしまうこともあるでしょう。

 認知症は、忘れる病気だからと、イライラした気持ちをぶつけてしまっていませんか?しかったり、とがめたりしていませんか?そうすることで、より一層混乱させてしまったこと、ありませんか?

 認知症のかたは、しかられたり、とがめられたりした事そのものは忘れてしまうかもしれませんが、嫌な気持ちの感触はしばらく残ってしまうこともあります。これが、さらに混乱させてしまう原因にもなります。

 認知症のかたに接する時には、できるだけ肯定的な態度で接することを心がけましょう。また、できることまで介護してしまわないように注意することも大切です。そして、役割を持った生活が送れるよう支援し、いつまでも感謝される存在として生活できるよう支援することも大切です。

家族で介護する時の注意点

 認知症のかたは、新しい環境に慣れることが苦手です。ですから、部屋を変えたり、模様替えをすると混乱し、落ち着かなくなったりすることで介護の量が増えることがあります。

 また、認知症のかたは体調の変化を自分で訴えることも苦手です。どこか様子がいつもと違うな、何だか食欲がないな、元気がないな、と思っているうちに治療が必要な病気が進行していた、なんてこともしばしばあります。骨折したことに気が付かないかたもいますので、普段の様子と変わらないか、気を付けてあげましょう。

ストレスを溜めないようにしましょう

 認知症の家族で介護するときには、特に注意をしてほしいことがあります。それは、介護する家族がストレスを抱えすぎないこと。ストレスフリーな介護は、なかなか難しいかもしれません。ですが、ストレスを溜めない工夫は大事です。

 家族だけで介護をする時代は、もう終わっています。今は、地域で介護する時代です。認知症のかたの介護は、周囲の理解でグッと気持ちが楽になることもあります。近所のかたに事情を説明することは、とても大切です。また、介護の専門家に頼ったり、医療機関で定期的に見てもらったり、困ったときに支援してもらえる人とのつながりをつくっておきましょう。

 介護のストレスは、できるだけ溜めないようにすることは、自分にとっても、認知症のかた本人にとってもプラスになります。

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