高齢者施設では、毎日レクリエーションを提供しますよね。毎日同じメニューでは、利用者の方も飽きてしまい、マンネリ化してしまうため、定期的に新しい内容のものを考えなければなりません。この作業が意外と大変で、準備やリスク管理など、頭を悩ませている介護士さんは多いのではないでしょうか。ここでは、運動レクリエーションを中心に、簡単な準備で実施できるものをまとめてご紹介します。
風船は、柔らかくゆっくり動くため、高齢者でも扱いやすく、ボールのように当たってケガをすることがないため便利です。
風船バレーは、多くの施設が実施したことのある運動レクではないでしょうか。風船バレーは、ネットで区切るのも良いですが、身体を動かしにくい高齢者の場合は、ネットを使わずに円になって打ち返しても良いですね。
この動画では、うちわを使っています。ところどころで職員さんがフォローに入り、声をかけながら実施されています。
こちらは、風船を入れたバスケットめがけてボールを投げることで、風船が全て無くなるまでの時間を競う競技です。投げ入れるボールは、お手玉のようなものが良いそうです。柔らかいボールなど、他の利用者に当たってもケガをしないボールを選び、ボールの大きさは利用者に合わせて選びましょう。
高齢者施設には、これまでレクで使用した様々なボールがありますね。大きさや硬さが様々で、その活用方法をもっと広げたいと考えていませんか？
ペットボトルボーリングも、多くの施設が試したことがあるのではないでしょうか。投げるボールは利用者の体力に合わせて変え、力のある方は水を入れるなどして少し重くすると難易度があがります。
立った状態でボールを転がすのが難しい場合は、椅子に腰掛けて転がしたり、ボールを蹴って狙いを定めても良いでしょう。
水に浮かべたピンポン玉を、縁日の金魚すくいのようにすくっていくゲームです。すくう道具はティッシュペーパーで作ることができ、経費をかけずに簡単に準備できます。
お手玉は、高齢者が幼い頃に手にした遊び道具ですね。懐かしさを感じるだけではなく、柔らかい素材で作るとケガが少なく便利です。レクリエーションに使用するお手玉を、利用者と一緒に作るところから始めても良いですね。
空き缶の上にお盆を乗せ、制限時間内にいくつお手玉を乗せることができるのか競うゲームです。慌てるとバランスが崩れ、お盆ごとひっくりかえってしまいます。コツをつかむまで、何度も夢中になって試す方も多いでしょう。
得点を記した段ボールを詰み、玉入れのようにお手玉を投げていくゲームです。座って行うことができるよう、段ボールの高さなどを高齢者用に工夫してありますね。
子どもの頃、「明日天気になぁれ♪」と靴を飛ばして学校から帰宅した思い出のある方は多いでしょう。大人になってからは、靴飛ばしをする機会はなくなりますが、また再び懐かしさを感じながらレクリエーションとして活用してみてはいかがでしょうか。
箱めがけてスリッパを飛ばす単純なゲームです。この動画では靴を使っていますが、スリッパを使うと軽くて飛びやすいでしょう。
なお、高齢者の場合、片足立や片足でのバランスが苦手になる方が多いです。特に、高齢者施設に通所・入所している方の多くは、身体が不自由になっている方が大半ですので、転倒には十分に注意が必要です。
スリッパ飛ばしは座った状態でも行えます。しっかりした椅子に腰掛けてもらい、実施すると安心です。しかし、椅子に座った状態でも勢い余って転落、あるいは椅子ごとひっくりかえってしまう可能性もあるため、リスク管理を行い楽しくレクリエーションが行えるよう配慮することが大切です。
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