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介護コラム

老健って具体的にどんなところか知っていますか?

老健(ろうけん)と聞いてなんのことなのか、ピンとくる人はそう多くないはずです。介護施設には色々な分類があり、その中でも老健とはいったいどんな施設なのか、またどんな人が入所対象になるのかなど、その特徴をわかりやすく説明していきます。

老健とは?

入所型の民間施設と公的施設の違いは?

 民間経営される施設には、介護つき有料老人ホームや住宅型有料老人ホーム、グループホームやサービス付き高齢者向け住宅などがあり、生活できる住居に介護サービスがついているといった考え方の施設です。

 公的施設には特別養護老人ホーム(特養)や、介護老人保健施設(老健)これから廃止になる介護療養型医療施設、ケアハウスなどがあります。


介護施設にはどんな種類がある?

 介護施設は大きくわけると、2種類の形態の施設があり、入所ができるいわゆる老人ホームのような施設と、通いで利用するデイサービスのような施設があります。また、老人ホームのように入所する施設のなかにも、民間が経営する施設と、公的施設にわけられます。


どんな人が入所対象?

 老健の入居条件は、原則は65歳以上であり、伝染病などの疾患がなく、要介護1以上の認定を受けていることが条件です。病院での入院期間が終わり、自宅での生活の準備期間や、また今後自宅の生活を望ます、老人ホームなどを探している期間などにも利用される事が多いのも特徴です。


どれくらいの期間入所する場所?

 老健にはその他の施設と違い、基本的には入居期間に制限があり、その期間は3~6ヶ月です。しかし、実情はリハビリなどがうまく進まなかったことで身体機能の回復が目標に及んでいない場合や、利用者家族側の受け入れ体制が整っていないことなどで、期間内に自宅復帰が難しい場合延長されることもあります。

費用はいくらかかるの?

 老健は公的な施設であり、介護保険も利用出来るため、民間経営の入所施設よりも比較的低額で済むことが多いです。介護保険で費用の1割負担で利用出来るのですが、老健はほかの入所施設にはない医療ケアも並行するのが特徴です。そのため、医療サービスにかかる費用の負担もあるので、トータルすると高額になることもあります。


老健で必要な具体的な費用

 老健には、国があらかじめ定めている基準費用額という標準的な額が設定されています。そのため、どの施設でも、賃料や食費は部屋のタイプの違いなどで差額は多少あるものの、

・賃料49,200円~59,100円程度

・食費41,400円程度

とされています。上記の金額にリハビリの加算や口腔機能維持管理加算などの医療連携加算と、介護保険一割負担がかかってきます。初期費用は無料であり、月額費用は平均して15万円前後と言われています。


老健以外の選択肢はある?

 公的な入所施設を利用する場合、老健以外の選択肢もあります。利用者の事情や希望する介護サービス、施設の空き状況で選ぶことができます。

介護老人福祉施設との違いとは?

 老健とならぶ公的施設として、介護老人福祉施設というものがあります。介護老人福祉施設は別名で、特別養護老人ホームという呼び方をすることが多く、その略称を「特養」といいます。

 簡単にその違いを説明すると、特養は介護を受けながらそこを住居として長く生活する場所であり、老健は介護を受けながら、リハビリをしっかり行い在宅復帰を目指すための施設という違いがあります。


特養ってどんなところ?

 では特養とはどんなところかも説明しておきます。特養は社会福祉法人などが経営する入居型の老人施設で、介護が必要な65歳以上の人や特定疾患がある40歳から64歳までの要介護3以上の認定を受けた人が入所できます。民間の老人ホームに比べて料金をかなり抑えることができるのも特徴です。しかし、特養は入居難易度が高いことでも知られており、待機している利用者が多いので、入居条件に当てはまっているからといって必ず入居できるわけではありません

施設ではリハビリも行っている?

 老健には医療スタッフや介護職員だけではなく、理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職が在中し、個々のケアプランに基づいた機能訓練が実施されます。そのための補助具や用具なども専門のものが設備されているので、充実したリハビリが行われます。また、老健での生活はそのものがリハビリになるような工夫がされているので自宅での生活を目的とした訓練が自然に実施できるようになっています。


老健に入所するメリット

 老健には入所をすることで他のタイプの施設にはないメリットがリハビリ以外にもいくつかあります。まずは、医師が常勤しており、看護師も24時間体制で常駐していることで、安心できる医療ケアをうけながら生活することができます。また、費用面が民間に比べて圧倒的に抑える事ができ、機能訓練が充実していることが最大のメリットです。

正しい知識で個人にあう適切な施設を選びましょう

 いかがでしたか?介護施設といっても本当にいろいろな施設があり、さらに経営する母体となる会社や施設の方針でも、それぞれの介護施設には特徴や個性があります。

 今回は老健についてできるだけわかりやすい説明をしてきましたが、あなたのご家族や知人が入所を検討するときや、介護職の転職を考える時の参考にしてみてください。

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